つぶやき・・・・229

   

“経済成長と環境保全”

                                                            
                      石田秀輝先生は東北大学を辞め、沖永良部島で経済と環境保全の両立を図る実験を進めておられる。

                      島では、お天道様以外に財産がない。個人の財産も少ないが食、住などは自給する。
                      毎晩、お酒を飲み歌い踊る。沖永良部島は江戸時代の社会に近いのか、豊かな生活を送れるのだ。
                      しかし、子供を島外の大学にやろうとすると現金がない。島と九州の格差が見えてくる。

                      通常、他人にお世話になったらお礼するなど、暗黙の中に帳尻合わせをする。
                      ところが、ここでは、他人に便宜を与えても、お礼はしないし見返りも意識しないという。
                      ご近所関係に伴う金品の行き来が不要。

                      先生は、ここでなら実験のスタートが可能と考え、島に根を降ろされた。
                      片や、神聖なオリンピックでさえ経済発展を目指す具として開催されようとしている。
                      そして、災害や疫病まんえんなど、社会変動があるたびに人々の格差が拡大し下級国民の割合が増えていく。

                      幸せに羽が生えて飛び去る構造をいかにせむ。先生の成果を期待する。


           

2021.2.16

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