近代的な畜産の現場では、家畜は、品種、飼料、年齢を同じくし、高密度・大規模環境で飼われている。
こうした条件で、一部の家畜が法定伝染病と診断されれば、同居する家畜において病状を顕すものが続発すると見なさなくてはならない。
よって一見元気な家畜であっても殺処分し病原体を封じ込め蔓延防止することが最善策になる。
実に、家畜の効率的な飼養形態こそが、病気の蔓延に絶好の条件を与えていることにもなる。
われわれの食卓の畜産物には、このように家畜の命に、命が重ねられている。
2019.3.9
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