つぶやき・・・・172


自然に抱かれて生活するアイヌは強かった。

                                                                                          
                             北海道余市町の旧下ヨイチ運上家を訪問した。
                             松前藩の蝦夷地支配の場所であり、和人とアイヌとの交易の場所であった。現存する運上家はこの一箇所のみ。

                             アイヌは倭人のにしん漁に従事し与えられた米の美味しさを覚えた。
                             しかし、アイヌは、数に無頓着であったために、労働と米などの俸給の割が合わなくても気がつかなかった。

                             結局、倭人に添っている間に、自然とともに生きてきた生活リズムを崩してしまい、冬の食料備蓄ができず餓死したものが少なくなかったという。
                             自然に抱かれて生活していたアイヌは強かった。数勘定を知らなくても暮らしに支障がなかった。

                             さて、今日、北陸新幹線ができてから、北陸が東京にうんと近くなった。同時に、地方の住民には自然が遠のいたように感ずる。
                             昨近、国民が低収入のやりくりに疲れ、ひ弱になり拝金主義や利己主義に陥る様相は、アイヌが倭人に支配され、その生活力を失う経緯に似ているように思う。

                   

旧下ヨイチ運上や屋

”北海道最古の木造建築 旧下ヨイチ運上屋

                                                                 

2016.1.20

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