つぶやき・・・・123


ゼロリスクのコスト!

       
   野生動物の生息域と人間社会との境界が乱れることによって問題が発生するという。野生動物が田畑を荒らし、その被害額の増大が新聞のニュースになる。

   もっと重要な視点を見逃してはならない。野生動物が農業生産の障害になるとともに、人獣共通感染症の発生要因を蓄積していることも視野に入れねばならない。
   本来、野生動物と病原微生物とがうまく折り合いを付けて共存していると考えられる。
   ところが、そのバランスを崩す要因として開発などによる境界移動がある。そして、野生動物や病原微生物群が本籍に留まらず新しい生存域を求めてのたうちまわる。

   生態不明の野生動物や聞き分けのない微生物が相手では、的確な対応は難しいことになろう。
   たとえば、食肉用の20か月齢以下の牛にあっては、BSE検査の意義は極めて薄いが、消費者の安心に向けてほとんどの自治体が実施する。

   科学的に完全を求めるとか、大衆のゼロリスク要求に対応すれば、とてつもなく高いものにつく。   
   そこで、今後も出現が予想される人獣共通感染症の制圧にはリスクコミニケーションとともに、経済、政治が出番となる。


2013.3. 13

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